レガシィよ、お前もか
http://www.autoweek.nl/forum/read.php?4,3971878
これは酷い。デキの悪いレクサスGSに見える。フロントは大宇開発担当のシボレー車。前と後ろが同じ車に見えないほどばらばらのデザインだし。後ろのライトは3シリーズクーペとGSの混合品、Cピラーとメッキされた窓枠はBMWあるいはGSまんまじゃないか。CピラーだけならレクサスにもBMWにもちょっと似てるで済むんだけど、ショルダーラインのすぐ下にキャラクターラインを通して、その結果生まれるドアパネル下まで続く長い平面を滑ったような湿っぽい台形面をして、さらにドアの下部開口面のあたりをえぐり込むのがレクサスISに似てるので、レクサスに見えるんだろうな。おまけにラゲッジ上部の縦軸と横軸の折れ目をDピラーに紛れ込ませるやり方はBMW3シリーズ*1。
そのくせBMWやレクサスと違って面を絞り込んでもないし丸めてもないから四角く見える。こんな車に最近のシボレーのSUVみたいなボリュームああって、角をあまり丸めない厚ぼったいフェンダー処理をしているので余計に四角く見える。レガシィの伝統と都合のいい解釈ができるかもしれないが、それにしても、ボディが箱なのにフロントライトだけ妙に曲がってるから収まり悪すぎ。目の吊り上げ方は6年前のBMW5シリーズを彷彿させるけど、どちらかというと現行のオペル・ヴィータ。ライト下線部の段差で動きをつけた以外は、先代のレガシイのデザインのかけらもない。前のレガシイはいろいろあっても、デザイン的にはそこそこまとまってたぞ。Aピラーとかショルダーラインより上の各部の折れ線周辺が細くて厚みのないデザインでぱりぱりして見えたのと、ワゴンはルーフを流すことを意識しすぎて後ろ髪を引っ張られてのけぞりそうな形に見えた点以外は。それを全部打っ棄って、いったい何がしたいんだ。
内装は安っぽいシルバーパネルの使いすぎで文字通り安っぽい。ドアのサイドトリムもボリュームと勢いと流れを持たせる最近の流行からすると、平面的で退屈。フロントパネルとほぼ直角にトリムを繋いでるくせに、インパネだけは異様なボリューム。そんなことしたら空間としてどうなるか誰も考えないのか?
だけど、ぱっと見、何かに似てるような気がするけど、何に似てるのかはよく分からない。パクリというレベルにはなってない。ライトはBMW3クーペとレクサスGS、CピラーはBMWとレクサスGS、横はレクサスIS、前はシボレー、ライトはヴィータ、しかもそれらの各部に微妙にスバルなデザインが紛れ込んでてバラバラだからなのかもしれない。たぶん意図的にやったというよりは最近の他社の形に影響されて、しかも形を煮詰めて面を磨いてないんだろう。レクサスに一番似てるのはやっぱトヨタ傘下になったからなのかも。もしピラーがBMWでなくレクサスの影響なのだとしたら、レクサス=トヨタ、シボレーとオペル=GMでなんだか妙にスバルらしいと勝手に思うけど。
以前のスバルと違ってデザインにこだわってるだけに救いがたい結果に。まともにデザインするつもりがないならデザインに重点置かなきゃいいのに・・・。
スバルにとって、スバルの生命線であるレガシイがこんなもんで本当にいいんだろうか。
欧州メインのモデルのなかには日本車でもわりとまともな形の車があるんで、日本の自動車メーカーがまともな形の車を作れないとは思えないんだが、国内専用モデルおよび国内メインになるととたんに形のおかしい車を連発する*2。立体としておかしい、というか不快な形なわけだけど、そういうデザインをデザイナーに強要する勢力でもいるんだろうか・・・・と、大トヨタからして(いや特にトヨタが)そういう状態なんで、比較的小資本で、おまけにトヨタ傘下となったスバルに真っ先にこれ以上を求めるのもイカれた話かもしれないけど、腹経ったというか絶望的な気分になったので勢いで書いた次第。
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アウトバックの写真も出たけどこちらもひどい。Dピラーをかなり強く絞り込んでるけど、全体のことを考えてデザインされてるわけでもないので、同じような絞り込み方をする、出来の悪い最近のフォードのように見える。