CDC@ADHD

アメリCDC(疾病予防管理センター)のウェブサイトから抜粋
http://www.cdc.gov/ncbddd/adhd/data.html


罹患率は家族内の最終学歴が高校卒業(および12年間の学校教育を受けた)の家族において、家族内の最終学歴がそれより高いか低い家族より有意に多い。

ADHDと診断された男性は、貧困閾値(<100%)を下回る家庭の人が、閾値かあるいはそれ以上の家庭より有意に多い。

アメリカにおける罹患率は州ごとにより差が大きく、なぜか東高西低の傾向をしめしている(コロラド州で5%、アラバマ州で11%)。

・2003年時点で、ADHDと診断された4-17歳の人たちの56%が治療を受けている。

・9-12歳の子供たちにおいて、ADHDの治療を受けている率が最も高い。

・地理的な治療を受けている率の差は、2.1%と最低のカリフォルニア州から、6.5%で最高のアーカンサス州である。


ADHDとLD(学習障害)の関係(2004-2006)
ADHDあり、学習障害なし・・・男の子で7%弱、女の子で約2.5%
学習障害あり、ADHDなし・・・男の子で約6%、女の子で5%
ADHD学習障害共にあり・・・男の子で約5.5%、女の子で約2.5%

ADHD・・・男の子で約12%、女の子で約5.5%
学習障害・・・男の子で約11%、女の子で約7%


・12-17歳の青年は、6-11歳の子供より、ADHD学習障害ともにありと診断される人がより多い。

・ヒスパニック系の子供たちは、非ヒスパニック系白人および黒人の子供たちより、LDを伴うADHDおよびLDを伴わないADHDである率が低い。

・メディケイド(アメリカの低所得者向け医療保障制度)を適用されている子供たちにおいて、民間の保険を適用されている子供たちより、より多くがLDを伴ったADHDがと診断されている。

・LDを伴ったADHDの子供たちにおいて、より多くが、LDもADHDもない子供たちより、その他の慢性的な健康上の問題を抱えている。

ADHDの履歴を持つ子供の親は、そうでない親に対して(子供たちが)3倍(21.1%対7.3%)の仲間との関係に問題を抱えていることを報告している。

ADHDの履歴を持つ子供の親は、そうでない親に対して10倍も子供たちの仲間関係を妨げることになる問題を報告している(20.6%対2.0%)

ADHDの子供を持つ親の報告は、ADHDの子供たちはより重症の怪我をする確率を報告している(4.5%対2.5%)

ADHDの子供たちはより多く大怪我を負い(59%対49%)、入院し(26%対18%)、通院し(41%対33%)、救急病院に運ばれている(81% 対74%)。

罹患率を5%とした場合、年間の社会的なコストは、2005年のドルで360億$から520億$(当時の為替1$=120円として、大雑把に言って4.3-6.2兆円)と計算されている。これは一人当たり12,005$から17,457$(144-210万円)となる計算である。

・2006年一年間で、ADHD治療のため700万回の外来訪問があった。

・2000年の全米でのADHDに関する余分なコストは316億$(当時も1ドル=120円として3.8兆円)にも上る。16億$(1920億円)が患者の治療に、121億$(1.5兆円)がADHDの人たちのその他健康上のケアに、142億$(1.8兆円)がその家族のその他健康上のケアに、37億$(4440億円)が、本人およびその家族の大人の成員の失業手当としてのコストの内訳である。

ADHDは、自身とその家族の医療的ケアと失業によって巨額の負債を生み出している。平均的な年間の一人のADHDあたりの直接的コストは1,574$(約15万円)で、コントロールされたグループでは541$(約5万円)であった。年間の平均的な家族あたりの給付は(直接・非直接コスト合わせて)は、ADHDがいる家族で2,728$(約25.7万円)、コントロールされたグループでは1,440$(13.6万円)であった。

・10カ国にわたる調査では、ADHDは年間143.8万日分の生産性を失わせていると見積もられている。これらのほとんどはADHDが原因であり、ADHDに付随するその他の障害などによるものではない。

ADHDの労働者はそうでない労働者と比べて、過去1ヶ月以内に一日以上病気や風邪などの健康上の理由で仕事を休んだことが多い。




・・・・ADHDは実質社会の敵ですな。