最近思うこと

ファシズムというのはすぐそこにあるし、いわゆる普通の人の普通の考えと親和性もあるんだよな。だからこそ、ヒトラーは次々と人々の心を掴んで選挙を駆使して全権委任された指導者となったわけだ。
それにしても、ナチスといい、ネオナチといい極右といい、民主主義だとか自由だとか平等だとかいう言葉を平気で垂れ流す*1。それが、人々の心を捉えるからだと知っているからこそそうするわけで、ということは、人々は民主主義だとか自由だとか平等だという言葉の意味をよくわかっていないことになる。また善良なる市民的穏健さを逆手に取って暴力でのし上がった。この社会における矛盾とも言える不正の前に開き直ったヒトラーを支持した人たちもいただろう「さすがヒトラー。俺達に出来ないことを平気でやってのける!そこにシビれる憧れ(以下略)」。あぁ世界とはなんと恐ろしいところなんだ。

*1:よく見ると「ドイツ人は」とか「日本人は」とか「高次元の精神世界に解脱した人間は」とか但し書き(ディスクレイマー)がちゃっかりついてるんだが。