カラーで見る第三帝国

FC2時代からのお引越しエントリ第一弾です。


以前の日記に書いた借りてきたDVD、「シュピーゲルTVヒストリー・カラーで見る第三帝国 1937-1945」を観た。

104分まるまる総天然色のNS時代が映し出される。白黒に比べると、気持ち悪いぐらいリアルだ。ヨーロッパは街の中心とか郊外の風景が、日本ほど当時との差がないせいもあって、とても60年以上前の映像とは思えない物も多数収録されている。

今までカラーのNS時代のものなんてほんの数カットしか観たことなかったので、結構ショックだ。ニュルンベルク党大会の映像とか、何にもない広大な空き地に十万人が整列してるという、とんでもなく壮大な光景だが、良く考えたらこの前行ったラブパレードは150万人以上が訪れてるんだよね。そう考えると大したことないなぁ。党大会に向けて軍が野営した、郊外の森なんかは今でもかなりの部分が残っているのを自分で見たことがあるだけに、このカラー映像は気持ち悪いぐらい現実味がある。

ユダヤ系商店の壁の落書きなんかもカラー。ヒトラームッソリーニハーケンクロイツ旗もみんなカラー。ナチスの旗ってかなり品質良かったんだね。60年前の品質じゃ結構ボロいのかと思ってたら。

まとめると、やっぱり気持ち悪い。この気持ち悪いほど隅々まで行き渡ったファシズム社会から1945年を境に、一挙に標準的な西洋的民主社会になったというのが信じられん。さすがにこんな時代が再び来ることはないだろうけど、形を変えたファシズムはほらもう… 


気がついたら気持ち悪いを連発してるな。それほど気持ち悪かった。