オバマの歴史的プロパガンダを祝してマイク・グラベル再掲2
Wikipediaによると、もともと彼は直接民主主義の啓蒙のために負け戦確定の大統領戦に出ると決めたということがわかる。とはいえ、大統領候補として半分出来レースの選挙に出ている以上、政策は掲げている。さて、彼の宣言している政策とはなんなのだろうか?
全部載せると長すぎるので、僕の独断で興味深い部分だけ。
- 税金:
国税庁廃止するのはいいとして税金の事前払戻しや消費税の回収はどうするのだろうか?まさか怒れるマイクじいさんが自ら企業に取り立てに行くのか??
まるでタックスヘイブンのような税制だが、19ー23%の消費税ですべての歳出をまかなえるのだろうか?
- 健康保険:
- 外交:
実現させようとしたらアメリカの親イスラエル右派たちによって暗殺されるのは確実だ。
先制核攻撃は決してしない。現在1万発以上所有している核兵器を数百発まで削減する。
一気に全廃ではなくまず、一定の安全保障のために数百発まで減らして、そこからは世界の核兵器の廃絶と歩調を合わせるというはなしなのかもしれないが。ヒロシマ、ナガサキ、その他の地域で核兵器廃絶のために活動している人たちは、この大統領候補をどう捉えているのだろうか?
公式にはこんなものだけど、彼の発言を知る限り、個人的に彼は核兵器廃絶や米軍の大幅縮小すら考えているかもしれないと予想してる。なにせ外国人抑留者への拷問禁止法の制定を訴え、グアンタナモは収容されている人たちを全員開放した後、爆破して破棄するとかいってるんだから。グラベルの影響力は小さいので無視されてるも同然だが、仮に間違って大統領になった日には恐ろしいほどの批判、恐喝、レッテル、暴力に見舞われるのは間違いない。
- 姓差別、同性愛など:
- 同性愛者の完全な市民権の獲得、同性愛結婚の承認、および同性愛者への差別的暴力行為の禁止。あらゆる性別の人たち同性愛者へのあらゆる差別の排除。
- 麻薬問題:
- コカインやメタムフェタミン(日本名:ヒロポン(笑))などのドラッグの合法化して規制。乱用問題は犯罪問題としてではなく、医療問題として扱う。これらの変化によって乱用者、中毒者を可視化し、刑務所に入れて放ったらかしにするのではなく、医学的に適切な治療へと導くことができる。
- "麻薬撲滅"のスローガンと弾圧より、経度の薬物犯罪(違反)を合法化し、中毒者への発見、治療可能性高める。
マリファナの合法化。あんたはポゴ党の党首か(笑)
ことドラッグの話となると、一段とアナーキーなアロマを放つこのじいさんが僕はたまらなく好きだ。今日では麻薬合法化によりコントロールという考えはそれほど珍しいものでもなくなってきたが・・・。それにしてもじいさん、もし僕があんたにインタビューできる機会があっても青春時代にアラスカで何があったのかは聞かないでおくことにするよ。
- 中絶問題:
- 女性の中絶する権利を認める。
- 不法移民とNAFTA:
ヘイじいさん、あんたはひょっとしてアメリカという国家を解体しようとしていないか?マイクじいさんは革命的だ。だが、民主社会のためには革命は虐げられる立場の民衆がみんなでやるものだ。
しかし、世界中をミスリードして回るアメリカ政治、根本的にみんなでやれるようにできていない議会性民主制の枠内に縛られた範囲内では十分革命的だ。政治家としての彼の発言に僕は自分が21世紀の住人であることを忘れてしまいそうだ。怒りを込めてラップを歌ってしまうのも彼の粋なところだ。選挙にはめったに行かないんだが、せっかくだから俺はあんたに投票するぜ。僕が米国籍を手に入れるまでフィリバスターで粘るんだ、マイク!
さて、次回までには日本で好きに慣れる政治家を見つけたいものですな。
どうだろうか、この夢想家は。この不器用なじいさんは。あまりにも政治の常識からかけ離れていてほとんど誰も見向きもされなかったマイク。これだけ無茶苦茶なことを言っておきながら経済制度についてはあまり言っていないとか、そもそも非現実的とかいろいろ批判どころはある。でも、政治とはひょっとしてこのレベルの率直さと下からの視点をもって行われるべきなんじゃないだろうか?