南アフリカ

幼稚な疑問ですが、アメリカはなんでジンバブエのような国こそ攻撃しないんですかねぇ。イラクみたいにそこそこ回ってるところじゃなくて。こここそまさしく文字通り民主主義も資本主義も死んだ国のようなんだけど。

しかしおとなりの差別超大国南アフリカでは、貧困層に限っていえば ジンバブエを超える状態に置かれているらしい(ただしあくまでも超インフレ突入前のジンバブエとの比較)・・・。好景気だったのに! ジンバブエToday! 南ア低所得者層の怒りはどこへ向けられるのか? 2


ということはOECD加盟国の中ではぶっちぎりの格差超大国日本*1の未来は、貧困層に限っていえばジンバブエより酷い状態・・・?までいくかどうかは分からないけれども、日本で何が起こりうるのか、何を避けるべきなのかを知るのにこのことは知っておくべきだろう。

GoogleEarthで南アフリカ(例えばヨハネスブルグ)を見るとすごいことになってる。ありえない。インドのカルカッタですらこれほど衝撃を受けることはない。

南アフリカからわかるのは、いったん歪んでしまった社会システムを修正するのには途方もない時間と試みが必要とされるということだ。資本主義社会共通の歪みもそうだけど、とにもかくにも、ヨーロッパの帝国主義の罪はいまだ持って非常に重いということか。

*1:大規模な人口の貧困層への滑り落ちのシステム的な原因は、企業が福祉を肩代わりする企業状態におんぶに抱っこなままなのにもかかわらず、企業への福祉義務の圧力を弱めたことという見方を僕は支持するけど、その背景には村社会的な、極端に言えば顔見知り以外に対する社会的責務に対する感覚が十分に育っていないことがあるんじゃないかと思う。そもそもそれ以前ですら日本の労働に関する考え方は、諸外国からエコノミック・アニマルと呼ばれるほど偏ったものだったし、住環境を初め都市計画・設計の根本からとほほな状態で、日本中に痛勤や騒音の中での生活など、住みにくい日本を国中で量産し続けたのは、何も1998年以降にOECDの調査に現れるような数字だけの話ではないんだけど、そういうことを話している余裕もなくなってきた今日この頃の日本。