Civilization 4 BtS + 私家改良版GEM + Revolution DCM

そういえば数ヶ月前にMixiに書いて、こっちにも載せようと思ってわすれてたものが。

Civilization IV Beyond the SwordにGEM(Giant Earth Map)と付属Modの一群を入れてみた*1。とはいえちょこっと設定いじって、普通にEarth Map以外もGiantなサイズ+初期35文明(プラス蛮族で実際は36)、最大50文明でプレイできるようにして、よりリアルな地形が生成されるPerfect Worldマップでやってる。既存の各種生成アルゴリズムとのあまりの差に、一度Perfect Worldマップにすると、以後他のマップでプレイする気がなくなった。ただし現実の地球固定のEarth Mapと違って、生成される大陸や島の形状には見るべきリアリティはない。

ちなみにGiantサイズどのぐらいでかいのかというと、7都市建てて、大体どの都市も文化圏ステージ3以上の状態で、国土が惑星全体の2%足らず。100都市ぐらいないと制覇勝利はないんじゃないだろうかw、広大さを予感させるが、現実には終盤には20-40文明が、それぞれ5~20都市を持ってひしめくだろうから土地はこれでも足りていないに違いない。

最初のマップ生成に5分ほど時間がかかる21世紀のメガドラアドバンスド大戦略状態に耐えた後はまぁ何とか動く。おそらく最初から形状が決まっているオリジナルGiant Earth Mapなら読み込み時間はもっと短いだろう。僕のPCはCPUよりグラフィックの方が大幅に余裕がある変則的なスペックで、CPU勝負になる「現代」までゲームを進めたとき、果たしてちゃんと動くのかどうか心配。初期の時代ですでに、ターンごとの待ち時間は許容できる範囲とはいえ、さすがに35文明もいると数秒〜10秒程度かかる。Perfect Worldは、Break Pangeaオプション(パンゲア大陸として生成しない)をオンにすると、なぜかしらないけど島あるいは小大陸を生成しやすいらしく、35文明と対峙するには残念な初期配置になった場合はほとんど拷問に近い。マップ再生成にまた5分、その後また残念な初期配置だったりするとまた5分。実はプレイヤー文明を入れ替えられる機能があるので、それなら待ち時間なしで別の場所から始められるが(文明も変わってしまうが)、惑星全体が残念な地形だった場合は結局再生成。

このMod、RevolutionDCMというさまざまな追加機能やゲームシステムを盛り込んだModが統合されているんだけど、その新機能のうちの一つ、革命システムをオンにするとほとんどゲームにならないw。ちょっとした不満や、政治体制などへの不満、首都から離れている、宗教が違う、奴隷仕事させた、敵に比べて惨めな祖国、帝国デカすぎ、外国人ウザい、あるいは外国人排斥やめろなど現実身のある口実によって不満が蓄積していき、やがて、国内のいたるところで革命や内戦が勃発する。このモードをオンにすると、奴隷経済とか初期の0%ルールによる無茶な拡張(いや、普通に拡張しても革命が起こるほど)などBtSまでは有効だった戦略がうまく機能しなくなる。ドミノ効果が取り入れられているため、ある都市で不満が増大し、革命機運が高まると、他の都市にどんどん不満が広まり、国の機能は一揆に悪化し、それがまた不満を増大させという悪循環が起こる。おそらくこの機能によってゲームの最後まで、トップを独走しているような文明ほど舵取りが難しくなるだろう。文化も宗教も国籍も違う他国を侵略することが難しくなるので、ゲームの比重が外交と内政に寄るだろう。内政屋の時代が来つる!

また各種Influence機能をオンにすると、蛮族や敵に国境を略奪されたり、侵略されまくった際、敵の国内での影響力が増大して、これもまた革命要因になってしまうため、BtSよりさらに敵の侵入にたいして的確な対処が必要になる。

この革命モード、ゲームが一揆に複雑になるので、とりあえずはオフにしたが、このモードを導入すると、まさに拡張や戦争、とにかく国力を上げるための最短コースでの内政などといった、Civilizationシリーズではおなじみのプレーヤーの専制政治から、より、民衆にサービスし、(あくまでも為政者=プレイヤーから見てだが)平穏に国内を統治する、という現実の政治支配に近づく。

おまけにAI文明や蛮族の行動パターンもオリジナルBtSよりさらに賢く、いやらしくなっている。蛮族や敵はBtS以上に貪欲に略奪するようになったかわりに、勝利を望めそうにない戦闘をより積極的に避けるようになった。

35文明ともなるともはや平和外交などというものは存在しないも同然で、外交関係はぐちゃぐちゃ。皇帝どころか皇子でも手ごたえのある内容になっている。

あと、前文明はMinor文明としてスタートするというオプションもある。このオプションをオンにすると、すべての文明が実質蛮族としてスタート、筆記を発見し、普通の文明となるまではMinor文明として他の全文明とはじめから戦争状態になる。最初から敵状態、初期の防衛コストと敗北リスクの増大と引き換えに、大部分がMinorにとどまるなか、少数の文明がいち早い発展を享受できるという展開が楽しめる。が、普通にプレイするぶんにはこのオプションは問題がありすぎるように思う。全文明が互いに戦争状態なので、当然MinorAIたちは軍備に極端に比重を置く。そのため世界中で発展が遅くなる。加えて、戦争中のため技術や資源の交換はまったく行われない。そのためAD1000年時点でまだ最先端文明においてすら筆記を開発中という(やさしい難易度ですらこれだ)、異様な世界をお目にかけることができる。


他にも無数の新機能やインターフェース、AIのルーティン変更がてんこ盛りのこのMod、日本語ローカライズされているかどうかは不明なものの、英語でよければぜひ入れてみよう。ただし、ますますお手軽なゲームじゃなくなるがw

*1:あとでこれらはRise of Mankind Modとして統合されていることに気がつく